ビットコインをずっと持ち続けているんだけど、当分使う予定はないんだよね。
「貸暗号資産」っていうサービスがあるみたいだけど、これを利用して資産運用できないかな?
今回は、貸暗号資産(レンディング)について、解説していきます。
♦本記事の内容
- 「貸暗号資産」(レンディング)サービスって何?
- 「貸暗号資産」のメリット・デメリットは?
- bitbank(ビットバンク)でレンディングサービスを利用する方法
- レンディングサービスを利用するときの注意点は?
レンディング(貸暗号資産)とは?
貸暗号資産(レンディング)とは、ユーザーと暗号資産取引所(今回だとビットバンク)との間で、消費貸借契約(貸し借り)をすることです。
カンタンに言うと、
ユーザーが、暗号資産口座に保管しているビットコインやイーサリアムなどの通貨を、ビットバンクやコインチェックなどの暗号資産取引所に、一定期間貸すこと。
それに対し、一定期間経過後、借り手である暗号資産取引所の側から、借りた暗号資産の返還とともに利用料(利息)を支払う
という内容です。
日本円のお金の貸し借りと同じ仕組みです。
ユーザーが保管している暗号資産を、そのまま取引所に貸すことができる、というのがユニークですよね?
銀行の定期預金に似た制度です。
原則として、契約で決めた期間が経過するまでは、ユーザーは暗号資産を売買することはできません。
途中で解約することもできますが、中途解約料が発生するので、余剰資金の範囲内で貸し出すようにしましょう。
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レンディング(貸暗号資産)のメリット・デメリットは?
では、貸暗号資産のメリット・デメリットを見ていきましょう。
メリット
メリットは以下の2つです。
- 「ほったらかし」にしている暗号資産を有効活用できる(利用料がもらえる!)
- 暗号資産の使用用途が増える!
「利用料」がもらえる!
貸暗号資産の最大のメリットは、なんといっても「利用料」がもらえることでしょう。
ただ何もせずほったらかしておくよりかは、誰かに使ってもらって、あとで利息分をもらった方がオトク感はありますよね?
暗号資産は将来下落する可能性もあるわけで、損失を極力避けるためには「とりあえず貸しておいて利用分だけでも、もらっておく」というスタンスも悪くないと思います。
ちなみに、利用料は、投資した暗号資産に換算してもらえるようです。
私の場合だと、0.102BTCを貸しました。1年後には、1%の利用率で換算すると、0.00102BTCの利用料を受け取ることができます。
新たな選択肢ができる!
将来暗号資産が高騰したときに備えて、キープしておくだけでなく、「貸す」という新たな選択肢も増えたことで、「暗号資産取引をやってみよう!」という意欲も湧いてくるのではないでしょうか。
デメリット
デメリットは以下の3つです。
- 貸出期間が経過するまでは、暗号資産を処分できない
- 中途解約をすると、解約料が発生してしまう
- 取引所が破産した場合、貸した暗号資産が戻ってこない可能性がある
貸出期間が経過するまで、自分の暗号資産を処分できない
ユーザーは、いちど貸し出してしまうと、暗号資産を売買をしたり、送金したりして、処分することはできなくなります。
貸した暗号資産は、貸出期間が満了するまで、借主である取引所の管理下に置かれるわけなので、これは事前に覚悟しておきましょう。
万が一、中途解約した場合、解約料が発生する
原則として、ユーザー側から途中で、貸暗号資産サービスを解約することはできません。
ただし、ユーザーが死亡したり、破産した場合など、やむを得ない事情がある場合は、中途解約ができます。
このことからも、よほどのことがないかぎり、解約できないと思ったほうがいいでしょうね。
万が一、中途解約した場合は、解約料が発生してしまいます。
なるべく中途解約しないで済むよう、余剰資金で貸し出しましょう。
取引所が破産した場合、返ってこなくなる可能性がある
これは、最悪の事態を想定したケースですが、暗号資産取引所が破産した場合は、貸した暗号資産が返ってこない可能性があります。
あまり考えたくないことですが、お金の貸し借りをする場合と同様、契約した当事者のどちらかが破産した場合は、返却されないリスクはあります。
本契約は消費貸借契約であり、当社が破たんする、ブロックチェーンに致命的なバグが見つかるなどした場合、お客様が貸し出した暗号資産が返却されないリスクがあります。
【*参照 bitbank 注意事項⇒https://bitbank.cc/docs/lending/】
レンディング(貸暗号資産)のやり方
それでは、レンディングサービスをやっていきましょう!
今回は、bitbank【ビットバンク】の口座を例にして取り上げます。
ビットバンクは、アプリからでも貸暗号資産サービスが利用できるので、大変便利です。
ビットコインやイーサリアムなどの代表的な暗号資産も、レンディングの対象となっています。
気を付けておきたいのが、数量が限られているということ。
また、貸出期間は1年間、というのがポイントです。
バット(BAT)やオーエムジー(OMG)、シンボル(XYM)、ボバネットワーク(BOBA)といったアルトコインだと、数量が多ければ利用料が2~3%上積みされます。
1 メニュー画面
ビットバンクのアプリを開き、画面下部にある「メニュー」をタップします。
2 「貸して増やす」
次に、「メニュー」の中にある、「貸して増やす」をタップしてください。
「貸して増やす」の画面に切り替わったら、真ん中にある「スタート」ボタンをタップします。
利用規約の画面に切り替わるので、「利用規約に同意する」と「取引ルールに同意する」の項目にチェックを入れます。
問題なければ、「同意して続ける」をタップします。
3 「貸出数量」を入力
自分が保有する暗号資産の限度で、貸し出すことができます。
画面下にある「貸出数量」のところに、今回貸し出す数量を入力します。
貸出数量の額を入力すると、「内容確認」を押せるようになります。
ビットバンクだと、満期は自動的に1年間に設定されます。
4 「申し込む」を押す
貸出数量に問題なければ、「申し込む」をタップします。
この画面が出たら、とりあえず「申請」だけは完了です。
ただ、これですべて終わりではありません!
あくまで、申請ができただけなので、申請したものを「承認」する手続をしないといけないのです。
5 貸出申請の承認
申請が終わると、すぐに「貸出申請を承認してください」というメールが届きます。
あともうちょっとです!
メールに記載されているURLをクリックしてください。
この画面が出て、ようやく貸出「申請」が完了です。
一応、確認のメールも届きます。
あとは、申請がすべて完了するまで待ちましょう。
6 貸出完了
申請処理ができると、すぐに「貸出完了」のメールが届きます。
だいたい、2~3時間くらいで、貸出完了となります。
これでレンディングサービスの利用が完了です!
1年間の貸出期間中は、貸した分の暗号資産の取引はロックされます。
もちろん、現金を投資して、新たに暗号資産を買うことはできます。
レンディング中は、総資産のうち、貸した分の表示はされなくなります。
なので、総資産は一見、少なく見えてしまいます。
貸した分の履歴は、「メニュー」の中にある「貸して増やす」の画面から見ることができます。
申込履歴のステータスも無事に完了となっています。
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レンディングを利用する上で注意すべきこと
貸暗号資産(レンディング)サービスを利用する上で注意すべきことは、デメリットの部分でも説明した点に気を付けることです。
- 貸出期間中は、貸した分の暗号資産の処分はできない
- 中途解約は、基本的にはできない
- 万が一、解約した場合は、手数料が発生してしまうこと
- 月ごとに「募集期間」があり、上限数量に達すると、締め切られる可能性がある
「貸す」と決めた以上は、最低1年間は手を出せないこと。
このことを肝に銘じて、レンディングサービスを利用しましょう。
1年後には、利用料が待っていますからね!
まとめ:使う予定のない「眠っている暗号資産」は、貸して稼ごう!
ここまで、貸暗号資産(レンディング)サービスについて、ご紹介してきました。
暗号資産の投資というと、「ガチホ」という言葉もあるように、買った資産をそのままキープしている方が多いというのが現状ではないでしょうか?
しかし、ただ暗号資産を持っているだけではなく、「貸して増やす」ということで、資産を増やす方法もある。
そういう意味で、貸暗号資産サービスは、眠った資産の活用方法としては、かなりおトクなサービスといえます。
現状、特に暗号資産を使う予定のない方は、まずは試しにトライしてみてはいかがでしょうか?
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